インサート(ヘリサート)とエンザートは、どちらもめねじ補強に使われますが、加工方法と使用工具が異なります。
インサート(ヘリサート)とエンザートの共通点
- いずれもねじに挿入して、めねじの強度や耐久性を向上させる部品である
- コイル状の構造を持ち、総称として「ねじインサート」と呼ばれる
インサート(ヘリサート)とエンザートの違い
| 名称 |
タップ加工 |
使用方法 |
| インサート(ヘリサート) |
必要 |
事前にインサートねじ専用のタップと専用サイズの下穴で、 目的のサイズより大きいねじ(ピッチは同じ)を加工しておき、 そのインサートねじにインサート(ヘリサート)を挿入して使用する。 |
| エンザート |
不要 |
挿入加工時に、あらかじめタップでねじをたてる必要がなく、 樹脂やアルミに自力切削方式で下穴へ挿入することで、 強度が向上しためねじを得ることができる。 |
インサート(ヘリサート)の精度と特長
- スプリング状のコイルで、自在性を持つねじブッシュである
- おねじとめねじのリード誤差や角度誤差を吸収し、応力を分散できるため、強いめねじが得られる
- 挿入するめねじの精度により、挿入後のねじ精度が決まる
- ねじ精度確認は、インサートねじ用ゲージでインサート挿入前に行う
- 2級相当のねじ精度を狙う場合、インサートねじ用タップは1b級が標準である
▽参考FAQ: インサートとは? ねじに挿入するコイル?
▽参考FAQ: インサート・ヘリサートの使用方法とは?必要な工具と加工手順
エンザートの精度と特長
- 金属材料だけでなく、樹脂や木材にも使用できる。樹脂やアルミなど、めねじ破壊が起こりやすい材料にも適している。
- セルフロック機能を持ち、逆回転しにくい構造であるため、ねじの着脱を繰り返しても、緩みに強い
- エンザートの内ねじのねじ精度は6Hである
・ エンザートメーカー:ケー・ケー・ヴィ・コーポレーション株式会社