ねじ用限界ゲージは、JISで定められた方法に従い、通り側と止り側でねじ精度を判定します。
JISで定められたねじゲージ検査の基本的な考え方
- ねじゲージの使い方はJIS規格によって定められており、図面で指定された精度等級のゲージを使用します。
- 検査は、決められた手順に従い、通り側と止り側のゲージを用いて行います。
- それぞれのゲージの結果から、ねじが規定された許容差内かを判断します。
従来JISと現行JISでゲージ記号は異なる
- 従来JISから現行JIS(ISO)への移行により、ねじの精度区分だけでなく、ゲージの記号も変更されました。
- プラグゲージの通り側は、従来JIS・現行JISともにGPです。
- プラグゲージの止り側は、現行JISではNP、従来JISでは工作用WPと検査用IPに分かれています。
- リングゲージも同様に、通り側はGR、止り側は現行JISがNR、従来JISがWR・IRです。
通り側と止り側で判定する仕組み
- ねじ用限界ゲージは、めねじ・おねじともに、通り側と止り側を用いて有効径が許容差内かを確認します。
- めねじではプラグゲージを使用し、通り側が手でねじ込んだときに全長を通り抜けることで、小さ過ぎないことを確認します。
- 止り側プラグゲージが一定以上ねじ込まれないことで、大き過ぎないことを確認します。
- おねじではリングゲージを使用し、通り側が通ることで大き過ぎないことを確認し、止り側が一定以上ねじ込まれないことで小さ過ぎないことを確認します。
止り側ゲージの合格条件がJISで異なる
- 通り側は、現行JIS・従来JISともに、手でねじ込んだときに全長を通り抜けることが必要です。
- 現行JIS(ISO)では、止り側が2回転を超えてねじ込まれなければ合格と判定されます。
- 従来JISでは、止り側が2回転以上入らなければ合格と判定されます。
※ゲージの使い方は、現JISと従来JISでは止り側の合格条件に少しだけ違いがあります。 過大な力を加えることなく 手でねじ込んだとき、通り側は全長を通り抜けなければなりません。
2回転ちょうどの場合に注意すべき判断ポイント
文言上は、2回転ちょうどの場合、現行JISでは合格、従来JISでは不合格と読み取れます。判断が分かれやすい条件を合格とみなすことは、トラブルの原因になると考えられます。口元や先端部まで適切に加工されたねじでは、止り側ゲージが1回転も入らないことが多いです。止り側ゲージが2回転近く入る場合は、工具や加工状況を確認するとよいでしょう。
限界ねじゲージが判定している寸法の考え方
- 限界方式とは、規定された許容差内にあるかを確認するため、最小と最大を検査する方法です。
- ねじ用限界ゲージでは、ねじの有効径が許容差内にあるかを検査します。
- ねじのない栓ゲージでは、穴径が許容差内にあるかを検査します。
・ ねじの精度とは
・ ねじの有効径とは
・ 栓ゲージの使い方
・ ねじゲージ よくある質問 目次
・ 管用ねじゲージかんたん選定
選択肢を選んで、目的の管用ゲージ選定が行えます。
ツールナンバーなどを素早く調べたいときにおすすめです。
・ 動画で解説 ねじ用限界ゲージ