ねじ精度やゲージの違いにより、有効径の位置や範囲が異なるため適切なゲージ選定が必要です。位置関係は下図の通りです。
ねじ精度により使用できるゲージは異なり共用はできない
- めねじ(6H・2級)、おねじ(6g・2級)では、それぞれ有効径の位置と範囲が異なる
- 図面指示が2級の場合、6Hのねじゲージで検査することはできない
- 6H指定の検査では、たとえ2級の公差内に6Hが含まれていても2級ゲージは使用できず、図面通り6Hゲージを使用する必要がある

リングゲージとプラグゲージは嵌合しない
- リングゲージの方が小さく、プラグゲージの方が大きいため物理的に入らない関係となる
- もし入る場合は、プラグゲージの摩耗による径小変化、またはリングゲージの摩耗による径大変化が疑われる
- 異常が疑われる場合は使用を停止し、校正を検討する必要がある
止り側ゲージ工作用・検査用の違い
- ねじ用限界ゲージは、通り側が通過し止り側が止まることで合格と判定する
- 従来JISでは止り側に検査用と工作用があり、通常は加工側で工作用を使用する
- 検査用は受入検査で使われ、工作用で合格した製品は検査用でも合格しやすい関係となる
- ISOでは止り側に検査用と工作用の区別はない
止り側ゲージの用途(従来JIS)| 区別 |
プラグ
ゲージ記号 |
リング
ゲージ記号 |
用途 |
備考 |
| 工作用 |
WP |
WR |
加工側で工作用を使用する |
|
| 検査用 |
IP |
IR |
受入検査で使われる |
工作用で合格すれば検査用で合格しやすい |
ゲージの判定に不一致が生じたら?
製造業者側と使用者側でねじゲージの判定に不一致が生じた場合は、JIS規格に基づいて扱う
▽JIS検索サイト:JIS検索ウェブサイト
JIS B 0251 メートルねじ用限界ゲージ
▽参考資料:1級と2級_5Hと6Hのねじ精度位置関係(M10×1.5)
▽参考FAQ:めねじの有効径とは?
▽参考FAQ:おねじの有効径とは?
▽参考FAQ:通り側が止まって、止り側が通る?