工具素材の特性を活かして、用途に応じた素材が使われています。
硬さとじん性が工具性能を左右する
- 硬い素材ほど摩耗しにくいが、折れやすく欠けやすい性質がある
- じん性が高い素材ほど折れや欠けに強いが、摩耗しやすくなる
- 工具素材の硬さとじん性は相反する関係にある

▽参考資料 : 切削工具の歴史 ~硬さ と じん性 ~
「超硬」の特長
- 超硬は、正しくは超硬合金と呼ばれ、カーバイドやタングステンカーバイド(WC)ともいう
- 工具素材の中でも硬さに優れており耐摩耗性に優れ、工具の長寿命が期待できる
- 高温でも硬さが低下しにくく、高い切削速度で使用できる
- 圧縮強度が高く、刃つぶれなどの変形が起きにくい
▼参考資料:超硬の特徴
「ハイス」の特長
- じん性が高く、超硬では折れるような送り速度でも耐えられる
- 衝撃が加わった際に、折れずに曲がることで破損を回避できる
- 「粉末ハイス(CPM・XPM)」の方が「一般ハイス」より硬くて摩耗しにくい。
▼参考資料:ハイスの特徴
その他の代表的な工具素材
- PCD:ポリクリスタルダイヤモンドで、ダイヤ粉末を高温高圧で焼結した素材
- CBN:キュービックボロンナイトライドで、窒化ホウ素化合物を固めた素材、ボラゾン
- セラミックス:金属より軽くプラスチックより重い、金属に比べ熱に強い、硬い性質。
陶磁器、ガラスなど。近年ではシリコンの様な半導体や、炭化物、窒化物、ホウ化物などの無機質の非金属化合物を総称してセラミックスと呼ぶ。
- サーメット:セラミックスと金属の複合材料。cermet=ceramics+metalの造語でセラミックスのように硬く、メタル(金属)のように強いという意味。
- SKS:合金工具鋼。ハイスに比べ炭化物が極端に少ないため硬さ得られないが、じん性は2~3倍高い
▼工具素材の位置付け 
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