ねじゲージの使い方は、JIS規格により決められています。図面指示の精度等級のものを使用し、決められた方法によってねじを検査します。
従来JISと現行JIS(ISO)で、ねじの精度が変わっただけでなく、ゲージの記号も変わりました。プラグゲージの通り側は今も昔もGPですが、現行JISの止り側はNP、従来JISの止まり側は工作用のWPと検査用のIPという2種類に分かれています。リングゲージも同様で、通り側はGR。止り側は、現行JISのNRと、従来JISのWR・IRがあります。
<ねじ用限界ゲージ 検査のしくみ>
※ゲージの使い方は、現JISと従来JISでは止り側の合格条件に少しだけ違いがあります。過大な力を加えることなく手でねじ込んだとき、通り側は全長を通り抜けなければなりません。
・ISO(現行JIS)
6H(めねじ精度)や6g(おねじ精度)のねじ精度の合否判定をする現JISの止り側は、2回転を超えてねじ込まれなければ合格
・従来JIS
1級や2級のねじ精度の合否判定をする従来JISの止り側は、2回転以上入らなければ合格
厳密に日本語を読み取れば、2回転ちょうどだった時、現行JISでは合格で従来JISでは不合格、となります。しかし、使う人の気持ち次第で合否があやうくなる2回転ちょうどを合格とみなすのはトラブルの元だと考えます。口元や先端部まできちんと作られた良いねじでは、1回転も入らないことが多いです。2回転近く止り側ゲージが入るねじは、工具を含め加工状況を確認するとよいでしょう。
・限界ゲージ
限界ねじゲージという言葉に使われる限界方式とは、規定された許容差内にあるかを証明するために、最小と最大を検査する事です。ねじ用限界ゲージでは、ねじの有効径が許容差内にあることを検査します。また、栓ゲージというねじがついていないゲージもあり、こちらは穴径が許容差内にあるかを検査します。
・ ねじの精度とは
・ ねじの有効径とは
・ 栓ゲージの使い方
選択しを選んで、目的の管用ゲージ選定が行えます。
ツールナンバーなどを素早く調べたいときにおすすめです。