アップカットとダウンカットは、切りくず生成の違いにより加工特性と注意点が異なります。
アップカットは仕上げ面を重視した加工方法
- 切りくずの厚さは0から始まり、加工が進むにつれて徐々に厚くなる
- 被削面をこすりながら削る動きとなるため、摩耗は早い傾向
- その一方で、良好な仕上げ面が得られる特長がある
ダウンカットはびびりを抑えた安定加工に向いた方法
- 加工開始時は切りくず厚さが厚く、加工が進むにつれて薄くなる
- 切れ刃の食付きが良く、びびり振動が起きにくい加工方法
- 摩耗が少なく、工具寿命の面で優れている
アップカットとは…
- 切りくず厚さは「0」から始まり、少しずつ厚くなる
- 被削面をこすりながら削る
- 切れ刃にかかる負荷が大きくなる
- 摩耗が早い
- びびり振動が発生しやすい
- 良好な仕上げ面が得られる
ダウンカットとは…
- 始めは切りくず厚さが厚く、次第に薄くなる
- 切れ刃の食付き性がよい
- 摩耗が少ない
- びびり振動が少ない
- 加工硬化を起こしやすい被削材に有効
ThreadProでは安定加工を優先した設定が初期値
- スレッドミル用プログラム作成アプリThreadProでは、びびり振動が少なく安定加工が狙えるダウンカットが初期設定として入力されています。
アップカットに変更した場合の工具の動きと注意点
- 内径右ねじのめねじ加工では、ダウンカットの場合、工具は穴底から口元へ向かって上がる動きになります。
- アップカットに変更すると、工具は口元から穴底に向かって降りていく動きに変わります。
- 特に止り穴加工では、穴底での切りくず詰まりや切りくず障害に注意が必要です。
・ スレットミルプログラム作成アプリThreadPro(スレッドプロ)とは