- No : 499
- 公開日時 : 2019/02/26 18:10
- 更新日時 : 2026/04/09 10:26
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タップの食付き部とは?
回答
タップ先端でねじ加工を始めるための切れ刃部分を指します。
食付き部が果たす役割とは何か
- 食付き部はタップの一部分の名称で、先端が斜めに払われた形状をしている。
- この部分が工作物に食い付き、切削または盛り上げながらねじ加工を行う。
- タップ加工の開始部として機能する切れ刃部分にあたる。
ハンドタップの食付き部長さの呼び方と表示方法
- ハンドタップでは食付き部の長さを「#1」「#2」「#3」でケースに表示している。
- 現品には#表示はなく、ケース表示のみとなっている。
- 食付き部の長さは、ねじの山数(ピッチ数)で表され、「先・中・上げ」とも呼ばれる。
#表示ごとの食付き部の山数
- #1:9山(9P)〔先〕
- #2:5山(5P)〔中〕
- #3:1.5山(1.5P)〔上げ〕

タップ種類による標準的な食付き部の長さ
- 一般用タップでは、スパイラルタップは2.5山が標準となっている。
- ポイントタップでは5山が標準仕様である。
- 種類や用途によっては、これ以外の食付き長さを持つタップも存在する。
食付き部の長さが必要となる理由
- 有効ねじ長さを確保するための、タップ加工深さの計算に必要となる。
- 食付き部の長さは「ねじのピッチ × 食付き部の山数」で算出できる。
- 例として、M10×1.5で食付き部5山の場合、1.5×5=7.5mmとなる。
- ユニファイねじでは、1インチあたりの山数から25.4mm÷山数でピッチを求める。
止り穴加工における食付き部の選定ポイント
- 止り穴では下穴深さに制限があるため、食付き部の長さを考慮した選定が必要となる。
- 有効ねじ長さを確保するには、下穴深さが「食付き部の長さ+突出しセンタ+余裕1ピッチ以上」であることを確認する。
- ドリル先端角部分は下穴深さから除いて考える。

加工負荷と不完全ねじ部の関係
- 食付き部が長いと加工負荷は小さくなるが、不完全ねじ部は長くなる。
- 食付き部が短いと加工負荷は大きくなるが、不完全ねじ部は短くなる。