- No : 14805
- 公開日時 : 2024/06/11 14:45
- 更新日時 : 2026/05/26 11:45
-
印刷
スレッドミルでオーバサイズのねじを加工する方法
回答
スレッドミルは加工パスや入力値の調整で同一工具のままオーバサイズねじ加工が可能です。
なぜスレッドミルは径変更を工具交換せずに行えるのか
- タップは工具自体のサイズ変更が必要だが、スレッドミルは加工パスの変更で径調整ができる
- 同一工具で複数サイズに対応できるため、オーバサイズ加工に柔軟に対応可能
- めっきや熱処理による変形を見込んだ寸法補正にも対応しやすい
ゲージ調整レベルの軽微な径補正はどのように行うか
- プログラムは変更せず、径補正量のみを調整する
- 加工精度維持のため、ワーククランプは外さずに補正を行う
- 位置ずれを防ぎながらそのまま再加工できる
オーバサイズ量が分かっている場合のプログラム設定方法
- ThreadProでねじ種類を「カスタム」に設定し、自由入力を有効にする
- ねじの呼びにオーバサイズ量を加えた値を入力する(例:M10で+0.5オーバサイズ→10.5)
- めっき前はめっき厚の4倍をねじ呼びに加算する(例:0.1×4=0.4 →+0.4)
- ピッチは図面指定値をそのまま入力する
下穴径はどのように変えるべきか
- M10.5のようにねじの呼びが特殊な場合は、内径値にて下穴をあける
- めっきありの場合はめっき厚の2倍を下穴径に加算する
- 電気めっき等で膜厚が数μmと薄い場合は通常の下穴径で問題ないが、切削負荷を減らすには許容差内で大き目の下穴をあけることが有効
量産加工で工具寿命を延ばすにはどう設定するか
- ThreadProのカスタム設定でオーバサイズをあらかじめ見込んだ値を設定する
- 許容されるめねじ精度の中央値より大きめを狙って設定すると、工具摩耗で通り側ゲージが通らなくなるまでの使用回数をのばすことができる