ADO-SUSドリルでのステップ加工は、加工硬化が進行するため推奨されません。
ステップ加工を避ける理由
- ステンレスは加工中に硬化しやすく、ステップを入れると硬化層を再度切削することになる。
- 加工硬化により切削抵抗が増え、刃先負荷・摩耗・欠けのリスクが高まる。
- 切れ味低下が進行し、加工精度や工具寿命が悪化しやすい。
ステンレスが加工硬化を起こしやすい理由
- オーステナイト系ステンレスは延性が高く、加工で塑性変形すると表面硬度が急激に上昇しやすい。
- 熱伝導率が低いため、切削熱が刃先と加工部に集中し硬化をさらに促進する。
- 粘り強い材料特性により切りくずが流れにくく、熱と変形が局所に溜まりやすい。
不水溶性油剤を使用する場合の対策
- 切削温度が上昇しやすく、溶着や刃先欠けの可能性が高まる。
- 切りくずが大きくなり排出性が低下するため、ステップ加工ではなくドゥエル加工(G04)が有効。
ステンレスは特性上、加工中に硬化が進みやすいため、硬化層を再切削するステップ加工は大きな負荷となります。安定した加工のためにはステップを避け、必要に応じてドゥエル加工(G04)を組み合わせることが推奨されます。