公差と許容差は、寸法の許される範囲とその幅を定義する考え方です。
公差とは
- 公差とは、指定された寸法の最大値と最小値の差である
- 実際に製造される寸法が取り得る全体の幅を表す
許容差とは
- 許容差とは、基準となる寸法に対して許される限界値との差である
- 基準寸法より大きい側を上の許容差と呼ぶ
- 基準寸法より小さい側を下の許容差と呼ぶ
図面で示される許容差から公差を求める方法
- 基準寸法が10.0mmの溝幅に対し、上の許容差が+2.0mm、下の許容差が-1.0mmと指定される
- 許される最小値は10.0mm-1.0mmで9.0mmとなる
- 許される最大値は10.0mm+2.0mmで12.0mmとなる
- 最大値12.0mmと最小値9.0mmの差から、公差は3.0mmと算出される
図面表記での許容差の示し方
- 図面では10.0 -1.0 / 2.0のように基準寸法と上下の許容差を併記して表現する
▼公差と許容差の例

許容差区分記号から寸法範囲を理解する理由
- 図面やカタログでは、許容差をh8などの区分記号で示す場合がある

- φ10ドリルでh8と記載されている場合、-22㎛~0㎛の許容区分に該当する
- この区分から、直径が9.978mm~10mmの範囲で製造されていることが分かる
許容差についての参考資料
穴及び軸に対する許容差の表(弊社カタログ抜粋。JIS B0401-2:2016でもご参照いただく事ができます。)