• No : 4466
  • 公開日時 : 2019/12/13 14:52
  • 更新日時 : 2024/07/02 14:04
  • 印刷

フラットドリルと先端角ありのドリル どのように使い分ければよいか?

フラットドリルと先端角ありのドリル どのように使い分ければよいか?
カテゴリー : 

回答

座ぐり加工のように、その形状でないと加工できない場合をはじめ、フラットドリルが有利となる場面でお使いください。

 

フラットドリルが有利な場面

・傾斜面への穴あけ(入口・抜け際)

・表面に凹凸がある箇所への穴あけ

・バリが発生しやすい時

・半割れ加工

 

先端角付きのドリルが有利な場面

・平らな面への穴あけ

・高能率加工

・深穴

 

フラットドリルのメリット

先端フラット形状により、ワークの抜け際で薄くなり剛性に乏しい部分をロールオーバさせる方向の負荷が少なく、ばりの発生を小さく抑えることが出来ます。また、斜面への穴あけや抜け際が断続切削となるような状況でも、ドリルにかかる径方向の負荷が少なく済むため、穴曲がりを抑えることができます。

フラットドリルのデメリット

先端がフラットであるがゆえに、ドリルにかかる軸方向の負荷=スラストが大きくなり、ドリルの寿命やワークへの軸方向の負荷が大きくなってしまいます。また、フラットドリルであるADFは断続切削に対する剛性アップを目的としてねじれ角が弱くなっております。そのため、通常の超硬ドリルに比べて切りくず排出性が低下します。

 

オーエスジーでは、フラットドリルの他、先端角ありのドリルとして、幅広い超硬ドリルのラインナップを誇っております。加工内容に合わせたドリルの選定をお勧めします。

 

・汎用超硬ドリル ADシリーズ

・油穴付き超硬ドリル ADOシリーズ

・超ロング油穴付き超硬ドリル ADO-40D/50D

・SUS用超硬ドリル ADO-SUSシリーズ

・3枚刃油穴付き超硬ドリル ADO-TRSシリーズ

・高能率小径用油穴付き超硬ドリル ADO-MICROシリーズ

 

より高寿命で、高能率、加工時間削減をご希望の際は、加工に合わせた工具選定をおすすめいたします。

 

 

ドリルの質問一覧に戻る