「公差」とは、指定された寸法の最大値と最小値の差です。
「許容差」とは、基準となる寸法に対して許される限界値との差です。
基準寸法に対して大きい方を「上の許容差」、小さい方を「下の許容差」と表現します。
図面の指示の例
基準寸法が10.0mmの溝幅に対して・・・
上の許容差が +2.0mm 、
下の許容差が -1.0mm と指定があるとき
許される溝幅の最小値は、10.0mm - 1.0mm = 9.0mm
許される溝幅の最大値は、10.0mm + 2.0mm = 12.0mm となり、
公差は、12.0mm-9.0mm=3.0mmであると計算されます。
図面表記では、10.0 -1.0 / 2.0 といったように表現されます。
許容差についての参考資料
・穴及び軸に対する許容差の表(弊社カタログ抜粋。JIS B0401-2:2016でもご参照いただく事ができます。)
弊社カタログの表記例
例えば、φ10ドリルの直径の許容差がh8と記載している場合、
h8は、-22㎛(-0.022㎜)~0㎛の許容区分にあたるため、
ドリルの直径は、9.978㎜~10㎜で製造しております。