スレッドミル用NCプログラム作成ツールThreadPro(スレッドプロ)をお使いいただく際は、以下の操作で対応可能です。
右ねじの場合・・・
右勝手(右回転)のカッタでは、アップカットの選択で、工具の動きを上から下に指定できます。
左ねじの場合・・・
右勝手(右回転)のカッタでは、ダウンカットの選択で、工具の動きを上から下に指定できます。
・スレッドプロが行う動きに関しては、以下よりご紹介致します。
工具の動きを上から下に降りていくようにするには、次の情報が必要です。
①右ねじ or 左ねじ
②使用する工具が右刃(右回転で使う) or 左刃(左回転で使う)
③ダウンカット or アップカット
・ThreadPro(スレッドプロ)での操作手順
①を設定
はじめに加工したいねじの情報(呼びやピッチ、ねじ長さなど)をご入力いただきます。その際に、右ねじor 左ねじをご選択ください。
②を設定
次に、使用する工具を選択いただきます。OSGの多くのスレッドミルは右刃仕様となります。
一部、チップ交換式ホルダで左勝手(=主軸左回転で使用する。ホルダ型番には-LHと記載。)、高硬度鋼用スレッドミルAT-2(左刃仕様)がございます。
③を設定
さらに、その次の画面で選択した工具の動きに関する情報を入力します。
スレッドプロでは、ここでダウンカットorアップカットを選ぶだけです。
今までご入力いただいた内容と照らし合わせて、工具の動きが図でわかりやすく表示されます。
工具の動きを上から下に指定するには、以下の組み合わせが必要です。
右ねじの場合
右刃(工具右回転) & アップカット
左ねじの場合
右刃(工具右回転) & ダウンカット
▽参考資料: アップカットとダウンカット、工具の動きとの関係
また、チップ式の左勝手用ホルダや高硬度鋼用スレッドミルAT-2は、左刃仕様となります。
その場合は、以下の組み合わせとなります。
右ねじの場合
左刃(工具左回転) & ダウンカット
左ねじの場合
左刃(工具左回転) & アップカット
参考コード
主軸時計方向回転 M03
主軸反時計方向回転 M04
軸移動時計回り (円弧補間)G02
軸移動反時計回り (円弧補間)G03
径補正が進行方向に対して左側に働く G41
(主軸右回転ならダウンカット。主軸左回転ならアップカット。)
径補正が進行方向に対して右側に働く G42
(主軸右回転ならアップカット。主軸左回転ならダウンカット。)