溝なしタップの加工は次の手順で行います。
・ 溝なしタップとは
溝なしタップの加工手順① 下穴加工
下記リンク先の下穴径を参考に、下穴加工を行います。
ポイント
切削タップとは下穴径が異なります。
溝なしタップは下穴の肉を盛り上げてねじ山を作ることから、下穴径に大きく影響を受けます。
被削材によって拡大・縮小傾向を加味したドリル径の選定が必要です。
下穴用ドリルの径は範囲の大きめ付近を数サイズかテストしてお決めください。
溝なしタップの加工手順② 溝なしタップ加工
切削タップと同じく、1回転1ピッチの動きで加工します。回転速度はカタログ条件表の切削速度とねじの外径(M10なら外径10mmとして計算)から算出します。
加工深さ
溝なしタップの場合、食付き長さ2Pで突出しセンタがない表記となっているものでも、下穴への挿入性を向上させるために、センタ面と不完全山を1P程度残してあります。
その為、溝なしタップで加工の際、有効ねじ長さを満たすために、余裕分として1.5P分を足した加工深さで使用してください。
溝なしタップの加工手順③ ゲージ検査
図面指示のねじ精度のねじ用限界ゲージを使用ください。
溝なしタップでの加工の場合、めねじの有効径と内径の測定が必要です。
内径盛り上がり寸法が、そのねじ精度内にあるかを確認する為です。
その際は、ねじ用限界ゲージでの検査に加え、そのねじ精度のめねじ内径用プラグゲージにて検査下さい。