おねじとめねじをはめ合わせるためには、以下を満たす必要があります。
・おねじよりめねじの方が大きいこと
・おねじとめねじの間にすきまがあること
さて、おねじとめねじをはめ合わせた際、山頂と谷底には隙間があり干渉しない形状となっています。おねじとめねじがはめあう部分というのは、互いのねじ山の斜面(フランクという面)です。
このフランク面の部分に、「有効径」という径を表す部分があります。有効径とは、ねじ溝の幅がねじ山の幅に等しくなるような仮想的な円筒の直径の事です。
参考FAQ:おねじの有効径とは
参考FAQ:めねじの有効径とは
ねじが正しく機能するかは、ねじ精度で管理されており、そのねじの精度は、おねじとめねじが接触するフランクにある「有効径」で決まります。つまり、おねじとめねじのフランク部分の隙間(=有効径の差)で管理されています。よって、ねじでは「有効径」が重要なのです。