メートルめねじの場合、内径、有効径についての許容差をめねじ精度として、JISにて定められています。
それでは、なぜねじには精度があるのでしょう。
それは、どこで買ったボルトとナットでも、きちんとはまりあうためです。
ねじ精度は、部品などを設計する際に、用途や目的に応じて選ばれます。
おねじとめねじをはめ合わせた時に、ばらつきが小さく、ガタが少なくしっくりはまるためには、大き目のおねじと小さ目のめねじを組み合わせる必要があります。
精密さが求められる部品も同様です。
このようなはめあいを「厳しい精度」といいます。
しかし、建築現場などで使われるねじは、ほこりが舞っているような状態でもすんなりはまらないと、作業が滞って仕事に支障が出てしまうかもしれません。おねじは比較的小さなもの、めねじは逆に大きめのものを選ぶと、ねじの隙間が大きくなり「緩やか」と表現されるはめあいになります。このように、同じサイズのねじでも、用途によってはめあいの精度は変わってきます。