ドリルは切りくずを出しながら掘り進む為、常に溝から外に切りくずを排出し続ける必要があります。
もし、溝が全部埋まるくらいまで掘り進んでしまうと、切りくずを排出することができなくなり、溝の中に切りくずが詰まってドリルは折損してしまいます。
事前にそのドリルが加工できる穴の深さを把握しておく必要があります。
ドリルが穴あけできる深さの目安は、そのドリルの溝長から、ドリル径を1.5倍した値を引いた数字となります。Φ10のドリルで溝長90mmの場合、穴あけできるドリルは90-15=75mmという形になります。図面指示の穴深さに対して、そのドリルで加工できるかを確認しましょう。
ドリルを選定する際には、加工したい穴深さに対して、切りくず排出する分の溝長があるものを選定しましょう。合わせて、ドリルは再研磨して何度も使う工具です。再研磨すると溝長も短くなることに注意しましょう。