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  • No : 8238
  • 公開日時 : 2020/11/05 07:49
  • 更新日時 : 2023/10/11 13:10
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ポイントタップ(POT)での加工方法

POTタップでの加工方法は
 
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回答

ポイントトタップの使用手順
①タップの内径の大きさで下穴をあけます
 
②ポイントタップの切削条件を選定します
上記のタップ工具径と、被削材ごとの範囲内の切削速度より、回転速度(min-1)(=S)を算出します。
主軸の回転速度【min-1 】 = Vc(切削速度) × 1000 ÷ Dc(工具径) ÷ 3.14
 
タップの送り速度(=F)は1回転1ピッチなので、同じく上記資料のピッチを回転数に掛けた値を算出(mm/min)。
これで、工具を動かす回転速度と送り速度が算出できました。
 
③そのタップを貫通するまで加工します。
④逆回転でタップを抜きます
⑤図面指示のゲージを使って検査します。
⑥ゲージ検査に合格すれば、完了です。

 

ポイントタップでのねじ加工で問題点としては、切りくずが被削材から離れるのは、タップ食付き部が完全に貫通した時です。下穴の途中でポイントタップを逆回転させた場合、タップの切削部分から離れた切りくずは被削材につながったままの状態になります。その状態で、タップを逆転してしまうと被削材につながったままの切りくずがタップに噛みこんでしまい、タップの欠けやねじの不良の原因になってしまう恐れがあります。

 

 

ポイントタップ使用時のコツ

 

タップを貫通させる長さを確認下さい。

 

※貫通白の目安はポイント溝が抜けるくらいです。可能であれば、食付き+2山以上に対して余裕分を加味し、食付き部+3山分程を貫通させると良いでしょう。その際に、サイズによっては突出しセンタがついている為、その分も忘れずに加算しましょう。

 

 

 

 

加工深さ 計算例

 

板厚10mmの貫通ねじ加工

EX-POT M6×1 食付き5P (突出しセンタ2.6mm)

 

 

タップ加工深さ

= 板厚10mm + (食付き 5 山 + 余裕分3山 ) + 突出しセンタ 2.6mm

= 10 + ( 5 + 3 ) + 2.6

= 20.6(mm)

 

このように、下穴の口元から20.6mmタップを下げるという計算ができます。

切りくずの離れが良くない場合には、余裕分を加えて調整ください。

 

 

 

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