溝なしタップとは、下穴の内径を塑性変形(そせいへんけい)させることでねじ山を加工するタップのことです。切削せずにねじを加工するので、切りくずが出ません。
転造タップ、ニューロールタップ、フルートレスタップ、盛上げタップ(盛り上げタップ)、フォーミングタップ(Forming Tap)も溝なしタップのことを指します。
対して、ハンドタップ・ポイントタップ・スパイラルタップは、切りくずを出してねじ山の形にを加工するため、切削タップと呼ばれます。
溝無しタップと切削タップの違い
・ 溝無しタップは、切りくずが出ません。
・ 切削タップに比べ、耐久性が高いです。
・ 切削タップに比べ、トルクがかかります。
S-XPFシリーズ:溝無しタップでありながら、低トルクでの加工が可能
・ 下穴径が異なります。 下穴径の参照はこちらから。
※切削タップに比べて、狙うべき下穴径の範囲も狭くなります。
下穴の仕上がり径が拡大しやすい、または、縮小しやすい等の特性を考慮したドリル径の選定が必要です。
溝無しタップでの加工は、下穴径に大きく影響を受けます。
切りくずも出ず、寿命も長いなどのメリットがある反面、はじめの下穴径の選定に注意を払う必要がございます。細かい下穴径の選定にご利用いただけるドリルもオーエスジーではご用意がございますので、合わせてご検討下さい。
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