溝なしタップのシャンクにある「P」や「B」という表記は食付き長さを表すものです。ニューロールタップ(NRT)では、P(=Plug)は通り穴加工用で食付き長さ4P、B(=Bottoming)は止り穴加工用で食付き長さ2Pであることを表します。
タップ食付き長さは加工後にそのままねじ奥で不完全ねじ長さとなって残ってしまうため止り穴加工では2Pを基本的に推奨します。
また、食付き長さが長いほど工具寿命面で有利なので通り穴加工には4Pを推奨します。ただし止り穴であっても下穴深さに十分余裕が確保されているならば4Pを選定することで耐久向上を図ることも可能です。