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  • No : 5428
  • 公開日時 : 2020/01/23 18:13
  • 更新日時 : 2020/01/31 14:52
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3枚刃ドリルと2枚刃ドリルの違いは?

一般的には2枚刃ドリルが多いが、3枚刃のドリルは何が良い?
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回答

まず、2枚刃ドリルから改善したい点はどのようなところでしょうか?
 
・さらなる能率アップを狙いたい。
・穴加工コストをもっと下げたい。
 
従来工具の見直しや2枚刃のドリルの条件アップでは間に合わない場合があります。
 
そこで3枚刃ドリルが検討できないか考えます。
 
2枚刃ドリルと比べ、3枚刃ドリルが見込めるメリットは次の通りです。
 
①高能率
・刃数増加で回転当たりの送り量アップ
②バランスの良いガイド性能
・マージン部が加工中に接触するポイントが2つから3つへ増加
・3点支持による加工バランスの安定化
 
特に3枚刃の高いガイド性能で、より円筒度や真円度が良好な穴加工が可能です。
 
・求める精度によっては2枚刃ドリルでの穴加工後の仕上げ工程を省ける可能性
・後工程の取り代安定化による、タップやリーマなどの工具寿命アップの可能性
 
一方、2枚刃ドリルと比べ、3枚刃ドリルが見込めるデメリットは次の通りです。
 
①スラスト抵抗増
・剛性のない機械とワークでは高負荷による悪影響が懸念される。
②工具価格が高価
・刃数や溝数が多いため
③対応被削材が限られる
・刃数増でチップポケットが狭くなり、長い切りくずが出る被削材は排出にしくい。
 
そのため、デメリットが少なく、メリットが多い加工内容に3枚刃ドリルが検討される場合が多いです。
 
例として・・・
FC・FCDなどの鋳鉄を代表に、切削抵抗がかかりにくく、切りくずが伸びにくい材料。
剛性のある機械と大きなワーク。
加工ワーク数が多い。
 
こういった条件がそろった場合に3枚刃ドリルが有効とされてきました。
その為、使いどころが難しいなどのイメージを持たれがちです。
 
最近では工具性能の進化により、3枚刃のデメリットを軽減できるドリルが出てまいりました。
 
オーエスジーの製品では、ADO-TRSがそれにあたります。
 
穴加工の改善をご検討であれば、ADO-TRSをぜひご検討下さい。
 
 
 
 

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