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  • No : 218
  • 公開日時 : 2019/02/22 17:00
  • 更新日時 : 2022/04/18 10:50
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限界ねじゲージ測定時の逆転現象 (通り側が止まって、止り側が通る?)

限界ねじゲージ測定時の逆転現象 (通り側が止まって、止り側が通る?)
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回答

ねじの検査時、正常時とは逆に、通り側が止まって止り側が通ってしまった場合は、どう判断はするべきでしょうか?

 

その場合、ねじの判定としては不合格となります。

 

下記リンクのゲージ山型を参照下さい。

 

▽参考資料 :  ゲージ山型 通り側・止り側の比較 

 

止り側ゲージは単独有効径のみの確認をするために低い山形となっています。

止り側ゲージが通るということは、有効径不良です。

めねじであれば過大。おねじであれば過小。

 

通り側ゲージはワークのねじ山形に近い形状をしており、ワーク長間ゲージを通すことにより、総合有効径(単独有効径、山形とピッチ)を確認しています。

 

止り側ゲージが通り、通り側ゲージが止まるということは、単独有効径以外で通り側ゲージがワークと干渉しているということです。

 

めねじであれば谷の径か内径寸法が過小か形状が良くないことが考えられます。

おねじであれば外径か谷の径の寸法が過大か形状が良くないことが考えられます。

 

通り側ゲージが徐々にきつくなり通らないようであれば、ピッチ異常が考えられます。

通り側ゲージに溶着や、キズにより通らないということもあります。

 

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