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  • 公開日時 : 2019/02/22 17:00
  • 更新日時 : 2024/01/19 10:38
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ねじ用限界ゲージの種類と使い方<ねじゲージ>

ねじ用限界ゲージの種類と使い方をご紹介致します。
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回答

ねじゲージの使い方は、JIS規格により決められています。図面指示の精度等級のものを使用し、決められた方法によってねじを検査します。

通り側ゲージは全長を通り抜けなければなりません。 止り側ゲージの現行JISでは2回転を超えてねじ込まれなければ合格です。止り側ゲージの従来JISでは2回転以上入らなければ合格です。

 

従来JISと現行JIS(ISO)で、ねじの精度が変わっただけでなく、ゲージの記号も変わりました。プラグゲージの通り側は今も昔もGPですが、現行JISの止り側はNP、従来JISの止まり側は工作用のWPと検査用のIPという2種類に分かれています。リングゲージも同様で、通り側はGR。止り側は、現行JISのNRと、従来JISのWR・IRがあります。

 

<ねじ用限界ゲージ 検査のしくみ>

プラグゲージ めねじの従来JISの合否判断は、WPまたはIPが2回転未満で止まれば大き過ぎることは無く、かつGPが入れば小さすぎることは無いため、合格となる。

リングゲージ おねじの従来JISの合否判断は、GRが通れば大き過ぎることは無く、かつWRまたはIRが2回転未満で止まれば小さすぎることは無いため、合格となる。 

 

※ゲージの使い方は、現JISと従来JISでは止り側の合格条件に少しだけ違いがあります。過大な力を加えることなく手でねじ込んだとき、通り側は全長を通り抜けなければなりません。

 

・ISO(現行JIS)

6H(めねじ精度)や6g(おねじ精度)のねじ精度の合否判定をする現JISの止り側は、2回転を超えてねじ込まれなければ合格

 

・従来JIS

1級や2級のねじ精度の合否判定をする従来JISの止り側は、2回転以上入らなければ合格

 

厳密に日本語を読み取れば、2回転ちょうどだった時、現行JISでは合格で従来JISでは不合格、となります。しかし、使う人の気持ち次第で合否があやうくなる2回転ちょうどを合格とみなすのはトラブルの元だと考えます。口元や先端部まできちんと作られた良いねじでは、1回転も入らないことが多いです。2回転近く止り側ゲージが入るねじは、工具を含め加工状況を確認するとよいでしょう。

 

 

・限界ゲージ

限界ねじゲージという言葉に使われる限界方式とは、規定された許容差内にあるかを証明するために、最小と最大を検査する事です。ねじ用限界ゲージでは、ねじの有効径が許容差内にあることを検査します。また、栓ゲージというねじがついていないゲージもあり、こちらは穴径が許容差内にあるかを検査します。

 

 

・ ねじの精度とは

・ ねじの有効径とは

・ 栓ゲージの使い方

 

・ ねじゲージ よくある質問 目次

 

・ 動画で解説 ねじ用限界ゲージ

 

 

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