RPRGとは、加工に必要な「工具半径オフセット値の参考値」となります。
2014年11月生産分よりシャンク部に値が刻印されています。
大まかに説明いたしますと・・・
機械に対し、この工具の半径はいくつですと教えるための数字です。
機械はこの数字をもとに、動く距離を計算します。
スレッドミルによるねじ加工において、工具径補正値が大きいとねじの仕上がりは小さくなり、工具径補正値が小さいとねじの仕上がりは大きくなります。
ただ、ここで工具径補正値を単純に工具径の半分の値を入力して加工をしても、そのねじはを合格しない場合があります。そのため、ねじゲージが合格するその値を探さなくてはいけない場合が多いのですが、シャンク部に値が刻印されているその数値を入力する事で、補正作業を軽減する事が出来ます。まず、最初にお試しいただきたい工具半径値です。
※管用テーパねじ用プラネットカッタの工具径補正値は、工具小端径の値となります。
また、オーエスジーのホームページより無料でダウンロードできますNCプログラム作成ツール「ThreadPro」(スレッドプロ)を使うことでプログラムの作成時間も軽減することが可能です。スレッドプロでは、狙いのねじ精度などに合わせた工具径補正値が出るため、非常に便利です。
▽参考資料:NCプログラム作成ツール「ThreadPro」(スレッドプロ)
※オーエスジーでは、工具径補正値をどれくらい調節すればよいかを見ることができるツールも取り扱っております。
▽参考資料:プラネットカッタ用径補正ツール
注意事項
その1
RPRGは参考値です。実加工においては加工環境により必要な値は変わります。試し加工の上、決定下さい。
その2
メートルねじ用はISO:5H(旧1級)、ユニファイ用はANSI:3Bのめねじ精度に最適な数値を設定しております。管用テーパ(R・Rc)は、当社ホームページにて配布しているスレッドミル用NCプログラム作成ソフト「ThreadPro(スレッドプロ)」をご利用いただいたときに有効となるRPRGを設定しております。
その3
スレッドミルの工具径に対し、「最小加工径(工具径に対して、加工できる最小のめねじサイズ)」を基準に算出した値です。「最小加工径」以外のサイズを加工する場合は、RPRGより小さい数字が必要になります。