ハイスドリルなどのソリッド工具では、刃先が中心から外周まであり、かつ、その刃が2つあるのが一般的です。
一方、刃先交換式のドリルの特長としては、内刃インサートで中心付近を切削し、外刃インサートで外径付近を切削する形となります。
刃先交換式工具の切削条件表では、1刃あたりの切削条件を記載する形が多いですが、刃先交換式ドリルにおいては実際に切削するのは1枚刃の条件です。
カタログ条件表では、1回転あたりの条件として記載があります。2つインサートを使用するということから送り速度を2倍にしないようにご注意ください。
刃先交換式のドリルに限らず、突き加工から横引きが可能な多機能工具(PMD)においても同様となります。
カタログの切削条件表には、そういったことを含め、送り速度の記載がありますので、単位に注意してご参照ください。